アヒルと癌治療
ファームのアヒルはただいま女子7割 男子3割の比率で
小柄な女子たちは平和に、自分のスペースを守りながら
(時々アネゴにつつかれながら)暮らしています。
体が大きめで、白いのが男子たち。
自然界では、特にアヒル、ニワトリの世界では1羽の男子がハーレムを
作りレディースを自分の縄張りで管理するのが常のようです。
だからと言って、レディースに卵を生み分けてくれ!とも言えないので
子育てモードに入った女子が卵に座り込みを始めると、卵が孵るまでそっと
しておかなくっちゃいけません。
そして雛が誕生すると、一気にワンファミリーの出来上がり✨
この時点では性別がわからないので、生存できる子を見守っていくしかない。
やっとママダックのような容姿になった時には、ごっそりオスが増えてしまうことも。
人が家畜として飼っている限り、均等がとれるよう男子の数を
調節していかなくてはいけない。
男子ばかり増えるとどうなるか?
自然界のオスで、誰が一番強いか、このハーレムのリーダーになれるか!の戦いです。
首根っこをつかまえて、大格闘の1対1勝負。
去年の夏から、ありがたいことに韓国アメリカンのお客様が
数ヶ月に1度、アヒルを1羽まるごと注文してくださっています。
鍼師のご夫婦で、漢方や韓国の医食に大変詳しく、ご家族の癌治療の一貫として
アヒルのスープを私たちのアヒルから作って、召し上がってくださっているのです。
腎臓の機能を活性化させ、解毒作用があるそうで、たんぽぽや漢方、ハーブを入れて
一羽をまるごと煮込むそうです。知識と信念を持って、人の病の回復を願い
ひとつの命をまるごとお世話してくださるのですから、ありがたいご夫婦。
アヒルを絞めるのは、獣医科専攻だったお義父さんとうちの旦那です。
多くの人はこれだけ聞けば、カワイソウとお思いでしょう。
それならベジタリアン、ビーガンになるわ、っていう方もいらっしゃるのでしょう。
私も最初はそうでした。アヒルに感情移入してしまって、辛かった。
でも飼っている限り、彼らがバランスよく暮らせるように比率を考えなければいけない。
私たちは大抵、お店に並ぶキレイにパッケージされた部位に見慣れすぎているんです。
韓国人ご夫婦だって、お店でアヒル肉はいくらでも買えるはずなんです、
でもわざわざファームまで取りに来る、工程を目を逸らさずみる。
それはやっぱり命を頂く覚悟と、
生命力を与えたい大切な命を守りたい気持ちを私は彼らから感じます。
加工に機械やケミカルの工程が加わった、フレッシュじゃない生き物の
肉では、波動が全然違うのだと思う。
子どもが成長する中で、生きるー死ぬ、命を頂く工程が日常に感じられる場所にあること。
特別なことではなく、サイクルの一つであると感じられることを意識しています。
パパイヤもビーツも、ケールも、マンゴーもバナナもニワトリもアヒルも。
ファームを見渡せば横一列に生命が、ひしめいているよ。
卵を与えてくれる生き物がいれば、青虫に食べられてしまうケールだっている。
パパイヤだって、ずっと実ってるわけじゃない。バナナの株も一度収穫したら子株は
枯れて朽ちて土に還るし、マングースに食べられてしまうアヒルの雛だっている。
どれは食べてよくて、どれを食べると地球に良くない、、なんて観点は人間からのみ観た
とても偏ったマインドがなす技なのかもしれない。
ひとりひとりのマインドのシコリを
ほぐして、ほどいて、滞りのないひとつの命を存分に生きる💫
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