Root Kitchen ができた時のはなし
2011年に8年住んだNYからハワイ島に移りました
震災で心動かされ、自分の在り方をものすごく考えました。
幼児教育を勉強していた学校も卒業が迫り
当時、ふたごのベビーシッターをしていたおうちから
日本語の託児所を開けないか?とビジネスのお話を
もらっていました。
と、同時に震災のダメージ。
自分がファミリーを持って、子どもを育てるなら
それはNewYorkではない、と確信してしまいました。
水と太陽があって、はだしで子どもが遊べる環境で
のびのびと育ってほしい✨
と結婚の予定もなければ、子どももいない30代も焦る時期の
シングルの私は、あてもなくひらめきだけでNYを出ました。
頼るのは直観だけ。
恐怖と不安を脱ぎ捨てると、自然と必要な人、状況、次の波が
やってきて私をハワイ島のパホアの小さな町へ運びました。
サーフィンはできないけど、こうして次の波、次の波と
Go with the flow で委ねているとオアフ島にたどり着き
仕事を得ました。仕事場が労働ビザをサポートしてくれることに
なり手続きをして、一旦日本に帰ったのが2012年の7月。
2、3ヶ月でビザをもらってハワイに戻れると思ったのが
甘かった。夏服しか持っていなかった私に、友人がブーツから
セーターからジャケットまで冬服一式を譲ってくれました。
返事待ちの間は、ひたすら図書館へ通い、今までの活字不足を
取り戻すべく興味ある本を片っ端から読み、書きました。
寒さも深く厳しくなると、自分の興味はどこにあるのか、
何が原点なのかを探りました。
中学1年生のときに、ハンコクラブに入っていたことを思い出し
消しゴムハンコをやり始めると、夢中で無心になれて
顔を上げると部屋も外も真っ暗、という集中ぶり。
その時に何となくスケッチして、削ったのがこの木。
どうせならブランド名的なネーミングもしようと
ひらめいたのが《Root Kitchen》
根菜野菜がすき
大地に根をはりたい (ハワイで子育てしたい)
自分のルーツを知る旅
人が集まる、美味しいものが生まれるキッチンがすき
食は人のエネルギーの原点
などと好きなものを連想させてイメージを育てていくと
何になるか、どんな職業に就くか、ではない
本来の自分がしたいと思ってることの輪郭ができました。
もともと手紙を書くのが好きで、自分で便箋を作ったり
していたので、ハンコをペタペタ押していく作業は楽しい
その延長線上に、Root Kitchenの活動が成り立っている今があると
思うと、ひとりひとりの人生で無駄なことって一切ない!と
言いきれます。
30代で悩みの時期にいる、妹のような親友が同じように
立ち止まる時期にあって、これからの方向性を模索しています
時間をたっぷりかけていいんです。自分の人生なんだから。
誰かからのプレッシャーや、社会的体裁なんて気にする必要がない。
次にどこへ行こうかが気になり始めたら、
しっかり自分の足元を深く深く掘って、自分の可能性を磨いた方が
その後揺るぎないコアなルーツが根をはってくれる。
そこから、枝をのばし、栄養を受けて葉をのばせばいいと思う。
『がんばるね!』
『がんばらなくていいよ。ゆるーく長く、辛抱強く自分と付き合うんだよ』
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